最近のニュースで特に気になったものは、このPM2.5の発がん性に関するもの。
PM2.5という言葉自体、良く耳にするようになったのはごく最近というイメージがありますが、ともかく最近ではかなり身近な恐ろしい存在として、私たちが毎日のニュースで確認するもののひとつとなりました。
PM2.5というのは大気汚染物質のひとつで、とくに最近は中国などで深刻な問題となっているもの。
中国でPM2.5が発生すれば、当然のことながら地理的に近い位置にある日本も影響をうけることになります。
とくに西日本などでは高い濃度のPM2.5が検出されるなど、その影響が気になるところ。
とはいえ、今まではニュースでPM2.5のことを耳にしても、それがどのように人間のからだに影響を与えるのかということがいまひとつ分からずにいたのです。
何となく危険性が強そう・・・というイメージ程度で、具体的にはどのような害があるのか知らないままに、PM2.5の濃度にかんするニュースなどを気にしていたのですが、このあいだついに、健康・医療分野で最も権威があるともいえる世界保健機関(WHO)が、PM2.5の弊害についての見解を発表したのです。
世界保健機関(WHO)の関連組織である国際がん研究機関(IARC)によると、PM2.5には、肺がんなどの発がん性の高い物質が含まれているそうで、その危険性は、5段階に分けられた発がん性の危険度のなかでもいちばん高いグループにあたるレベルだと言うことでした。
このように、どの程度危険性が高いのかが明確になると、それをどのように防ぐべきなのかということも明確になるかもしれません。
とくにPM2.5は、通常のマスクなどでは防ぎきることのできないもののようですから、今後専門家による対策のガイドラインなどが明確になることを期待したいですね。
中国ではすでに、大気汚染が原因となっている肺がんの患者や死亡者が急激に増えているそうで、大気汚染に対するなんらかの対策というのは、一刻も早く必要なものなのでしょう。
日本でも、かつて高度成長期に大気汚染による公害が深刻な問題となり、四日市ぜんそくなどの公害病も大きな社会問題となりました。
それは過去のものではなく、現在になって再び、かつての日本のようにこれから成長しようとする国によって起きているのです。
日本での過去の教訓などが、うまく生かされるような解決方法があるといいですよね。