最近大きな問題となっている子宮頸がんワクチンの体への悪影響。
女性特有のがんである子宮頸がんの予防に効果的であるとして、
行政などが主導して積極的な接種を推進してきた子宮頸がんワクチンで、
接種したあとに体にさまざまな影響が出る健康被害の問題が各地で起きています。
これは、接種がすすめられている年齢が中学生から高校生と低いこともあって、
とても大きな問題になっています。
子宮頸がんワクチンを接種した後に、体のけいれんやしびれが出るようになり、
さらに関節の痛みや記憶障害などの深刻な影響も起き、
日常生活に支障の出てしまっている人が全国にたくさんいるのだそうです。
そして、そのような症状が出ても多くの人はそれが子宮頸がんワクチンの影響だとは考えず、
さまざまな病院を受診しても原因がわからず、
長い間いろいろな病院をたらい回しにされることもよくあるのだそうです。
一時期は厚生労働省が積極的な接種をよびかけ、
各自治体が対象年齢の女子生徒に無料クーポンを配布するなどして
積極的な接種が推進されていた子宮頸がんワクチンも、このような副作用の広がりで、
厚生労働省による接種のよびかけが中止されるなど、
この異常ともいえる事態を認めざるを得ない状況になっているのです。
しかし、これは突然起きた問題というわけではありませんでした。
じつは、日本で接種が開始された時点ではすでに、
海外でこのような副作用の事例が多数報告されており、
安全性を疑問視する声も高まっていたのです。
それにもかかわらず、そういった情報を公表せずに接種を
推進してしまった厚生労働省のあり方にも、疑問の目が向けられています。
接種開始当初から、なぜこのような安全性に問題のあるワクチンを
推進するのかという疑問は出ていたのですが、
それを知ることができたのは一部の人だけでした。
なぜならこれらはマスコミではあまり報道されず、
インターネットなどを通して流れていた情報だったからです。
そういった問題に真正面から取り組み、
同じような問題で困っている人たちの情報交換や助け合いの場として
広まりつつある被害者連絡会。
その神奈川支部が設立されたことによって、
神奈川県内の副作用に苦しむ人たちに少しでもはやく日常生活を
取り戻すことのできるきっかけができるといいですよね。
そして、このような理不尽な医療被害が少しでも減るような多くの人への情報共有と、
一方的に受ける医療ではなく、それぞれが自分で考えて選んで行くことのできる
医療の普及が進むことをねがってやみません。